2019年10月12日

僕は信じているから

児童養護施設の僕の生徒、ちょっと犯罪をやらかしまして。まあそんなに悪質なものではなく出来心なのでしょうけど、警察沙汰になったので、最悪の場合は更正施設に移されるか、軽くてもとうぶん謹慎処分などのペナルティーを科されることになりそうだと、前回のレッスンのときに担当の職員さんからお聞きしました。

その日はまだ処分が決まっていなかったのでレッスンに来させて、ちょっと話をしましたよ。まああまりくどくは無くさらりとですけど。

その時、ふと思い出したのは作家の藤本義一さんが何かのコラムに書いていたこと。

藤本さんは子供の頃不良で、とうとう警察沙汰の事件を起こしてしまった。その時父親は「悪いことをしたのならしょうがない、罰してください」と突き放し、学校の先生は「お前はきっと立ち直れる。先生は信じているぞ!」と言ってくれた。

良くある「うちの子は悪くない」という親と、つまはじきにする世間というパターンでは無かったことが骨身にしみて、「もう悪いことをするのはやめようと思った」というエピソード。

この子も決して悪い子ではないことは分かっているので、「僕は信じているよ」と言っておきました。

で、昨日がレッスン日。台風が近づいて落ち着かない空気なので延期にしても良かったのですけど、その子のことが気になるので行って来ました。ひょっとしたらいないかも知れないし・・・。

水害にそなえて玄関に土嚢が並んでいるような状態でしたけど、その子はいました。良かった。

何でも、相手の方が被害届を出さなかったそうで、被害届が出ていないと警察は動けないからということで、このまま穏便に収めて欲しいところです。

その子はうしろめたいのか、そ〜っとやってきましたけど、僕はいつもと同じように、約束していた楽譜を渡して次の目標を決めて。

何があっても僕は見ている。これだけが伝わればOKです。
posted by 曲屋 at 17:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする