多聞院と多福寺、どちらも柳沢吉保の建立になるものです。
多聞院はなかなか商売熱心なお寺と見えて、お守りやおみくじも多種多彩。さらに「身代わり寅」という可愛らしいミニチュアの寅や、「開運かわらけ投げ」という縁起物、さらに民話の「笠地蔵」までありました。
ちなみに笠地蔵の話は、民話語りをライフワークにしていた小沢重雄さんの十八番で、僕もバックで何十回も演じてきたので懐かしかったです。
でもこのお寺の気取らない明るさ、なかなか良かったですよ。小春日和の暖かさに、境内を歩いていると心が和みました。牡丹が名物らしいので、次はその時期に来てみようと思います。
ここから多福寺へ。こちらは大寺院ですね〜。広い境内にひと気が無いので威圧感を感じます。山門の明り取りが目玉みたいなのも、何か不気味。
柳沢吉保が奉納した梵鐘等、立派なものは多いのですけどね。まあ、枝垂桜が名物らしいので、その時期に来れば、もう少し陽気になるのかも。ただ、周囲の景色は昭和の雰囲気で、昔の映画の一場面のようでした。